お陰様でご好評で御座います。

昨日に、続き私Sun-Moon ENTジェネラルマネージャーの堂本がこちらのブログを更新させて頂きます。

 

本来、Depriveが今回更新予定でしたが、曲制作に追われているとの事で、私がこちらの更新を務める事になりました。

 

ファンの方々含め、Deprive本人の更新を楽しみにされていたとは思いますが、御理解の程よろしくお願いします。

 

軽い余談ですが。

 

彼は早朝から自宅にこもって曲制作をしております。

 

今回は、どんなブログにしようか少し悩みました。

 

そこで、彼の今回再販された1ST アルバム「CHI TOWN CONFERENCE」について書かせて頂こうと思います。

 

このアルバムから、日本で認知され始めたお話は以前お伝えさせて頂きました。

 

今日も、私は自分の車でこのアルバムを聴いていたのですが、2005年に出たアルバムとは本当に思えないのが率直な感想で御座います。




 

まず、観て頂きたいのがこのアルバム中に入っている二曲。

 

この曲の何が凄いって、Depriveがこれを曲にした時の年齢が若干23歳。

 

僕が、驚いたのは、たった23歳の若さで、これだけ凄い曲を書いていると言うところなんです。

 

それも、2020年の今現在聴いても、全く古さを感じません。

 

それどころか、新鮮さすら感じるところが本当に凄い。

 

そして、アメリカ国内でのこのミュージックビデオの価値が高く評価されています。

 

その理由が、撮影地が全てシカゴのスラム街。

 

それも、プロジェクト。(低所得者団地)

 

過去に、このプロジェクトにてミュージックビデオを撮影出来たアーティストは、現在でも「JAY-Z」と「TWISTA」のみとされています。

 

そのくらい、Depriveがシカゴで愛されていると言う意味合いにも当然繋がる、価値あるミュージックビデオで御座います。(後にも先にも日本人で同じ事ができる人はいないでしょう。)

 

これも余談ですが、Depriveが撮影した場所は、毎晩10分間隔で銃声が鳴るような場所らしいです。

 

そんな場所で撮影してるDepriveは、「どれだけ黒人に認められてるのか?」と、私も当初話を聞いた時驚いたくらいで御座います。

 

曲に関しても、アメリカ国内だと大人気です。

 

それこそ、シカゴのラジオ「CHI RADIO」 では未だにリクエストで流れるレベルで御座います。

 

このアルバムは、英詩100%なので、当時日本国内でも流通をすると言う話になった時、非常にもめたエピソードがあるようです。

 

日本国内の、流通会社は、「こんなの売れるわけない」の一点張りだったと当時のエピソード含め、その時の担当者が私に教えてくれました。

 

そこで、当時のスポンサー含め、Depriveに「日本語も交えて欲しい」と、リクエストがあったようです。

 

しかし、彼は一切聞かず強引に流通させたようです。

 

その理由を、僕がSun-Moon ENTに入った時に、本人を目の前に聞いた事があります。

 

その理由に、僕は一瞬涙しました。

 

彼が、そもそもRAPをやっているのは、自分のためでは無いと言うのです。

 

シカゴで、自分を慕ってくた仲間や、撃たれて死んだ仲間のためにやっていると、当時話してくれました。

 

だからこそ、「下手な英語なりにも、アメリカサイドに伝わらなければ作品として意味がない。」と僕に内情を語ってくれました。

 

正直、お金儲けが先行しているアーティストが多い中、凄いアーティストだと、感動しました。

 

ですが、同時に僕は当初理解に苦しみました。

 

自分のためではない。

 

一体どう言う事だろう?と言う具合に疑問しかありませんでした。

 

私は、元々SONY MUSICでマネージメントをしていたため、考えれば考えるほど疑問を持つようになりました。

 

しかし、彼と時間を共にする事でだんだん理解できるようになりました。

 

とにかく、Depriveは仲間想いで御座います。

 

自分より、いつも相手の事ばかり考えて行動している姿を目にします。

 

「確かに、人に愛される人だわ。」と私なりに、感じました。

 

そして、お金では絶対動かない人です。

 

毎年、これはDepriveあるあるなのですが、必ず我々が大きい仕事を彼に持ってきても話を聞いていないんです。

 

「まずは、本人に会ってから決める。」

 

この一言で御座います。

 

それこそ、相手を気に入れば無料でも平気で仕事をする男なのです。

 

我々としても、食べている以上は。彼の無料奉仕に関しては疑問を持つ部分もあるのですが、聞く人ではないので自由にしてもらっています。

 

しかし、嫌いな相手だと、絶対に仕事をしない男なのも言うまでもありません。

 

例えば、打ち合わせ等ありましても、本人が来たためしはありません。(もし、相手が気に入らない場合で御座います。)

 

非常に、極端な人なんですよね。

 

話を戻しますが、実際に日本でも流通してみると、あっと言うまに話題になりました。

 

確かにそうですよね。

 

日本人で、アメリカのそれもシカゴのスラム街で、ラップしている人がいるわけですから。

 

このキャッチフレーズだけでも、映画が一本作れるレベルですよね。

 

このアルバムが発売された、リアルタイムを私は知りませんが、もし今の若い子も彼を知っていたら、間違いなく「日本の音楽は変化していたのではないか?」と、私は思っています。

 

そのくらい、凄いアルバムなのです。

 

是非、聴いた事が無い方は一度試聴だけでもしていただけると幸いで御座います。

 

これ、本当に日本人がRAPしているんです。

 

未だに、こんな日本人、2020年現在も出てきてません。

 

もし、彼が今20代なら間違いなく、連日凄い話題になっているはずでしょう。

 

15年以上前のアルバムが、未だにカッコよく聴こえると言う事はそういった意味ではないでしょうか。

 

今日の、ブログはいかがでしたか?

 

私も、少し過去のDepriveの出会いも含め思い出してしまい、熱くなって書いてしまいました。

 

次回こそは、Deprive本人に書いてもらえたらと思います。

 

皆様、季節の変わり目ですので、お体などお大事にしてください。

 

Sun-Moon ENT ジェネラルマネージャー 堂本より。